枯渇ない財布を持とう

「確定拠出年金」で老後安心の仕組み作り

1個1億円のトマト

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もし、100円のトマトが、あっという間に1万円どころか1億円になったらどうします。

買えない、食べられない。

もの凄いハイパーインフレで、国民の90%が貧困状態にあり、平均体重も一年前に比べて11kgも減っている。にわかには信じがたい話ですが、自国の通貨をドルに変えたり、100万人もの国民が国外に逃れている。こんなことが、現実に起こっているのが南米ベネズエラ

 それでも、大統領はこれはアメリカが国内の反対勢力と組んだ経済戦争と公言し、紙幣を刷り続けるからインフレは止まらず、通貨ボリバルは大暴落。

だからますます物の値段は上がり、国民は食べる物さえ買えない。

これほど教科書通りの絵に描いたようなインフレスパイラルが起こってしまうと国民はどう対処したら良いのか…。

 

「私なら、手放します。」3年前、高齢のご相談者様はベネズエラ国債をお持ちでした。個人でもベネズエラ国債買えるんだ。。。

確かに高利回りでしたが、当時でも為替は購入時より円高に振れており為替損の状態でした。勿論、今売ると元本割れです。

それでも「損切り」の決断をなさいました。ベネズエラの国情に改善の兆しを見いだせなかったからです。

ベネズエラは石油の埋蔵量が世界一で、国債だから大丈夫です。」と勧められたとのこと。分かります。証券会社の支店長クラスの人から、そう説明されると信用してしまいます。でも、購入当時でもベネズエラは既にインフレで、国債が高利回りのなのはそのためでした。何故そんなに高利回りなのか、債券の仕組みの説明は十分だったのだろうか。「国債だから安全」ではないことはアルゼンチンのデフォルトの例もありました。

「高利回り」金融商品勧められたときは、裏側にあるものは何かを問い正すことです。それでも、これは売り手責任の問題なのですが。。。

 

 

 

 

幻想の夏

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災害的暑さが続いています。
「猛暑」「酷暑」なんて言葉では追いつかないので次は「災害」ですか。
ただ、この暑さが状態化すれば、もはや「災害」ではなくなり今年の夏も酷い暑さだったねぇ、と慣れてしまう。


小学生の頃、夏休みのたびに訪れた母の実家宮城県小牛田の夏の朝が好きでした。
朝靄や川霧はその日の暑さを予感させつつも、新しい今日の誕生は涼やかでさわやか。朝目覚めるのが楽しくてしかたありませんでした。
今では幻想のようにも思われて来ます。
あんな夏の朝はもはや出会うこともないのでしょうか。

介護とは無縁かも

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8月から上がるのか・・・。8月から上がるのは「介護保険」利用時の自己負担割合が現状の2割から3割になります。ただし、年金収入等が340万円以上の人が対象です。「介護保険」利用時の自己負担は一律1割! と、思っていて収入により違うことも2割負担している人がいることも知らなかった。FPとして恥ずかしい(-_-;)

自分に関係のあることでも、関心のないこと、興味を持たないことの情報はなかなか見えにくいものなのかも知れません。

2020年には、東京都の65歳以上高齢者の20%超の人が「要介護認定者」に。

 

介護保険料は現在40歳以上の人が負担者しますが、東京都の対象人口は何万人になるのかしら。20%の要介護認定予想者数は64万人位。

保険料はこれからも上がり続け、利用時の自己負担も今の医療保険並みに収入に関係なく一律3割になるのでしょうか。

ぽつぽつと、こんなことを考えていると先日TVで、きびきびと旗を振り鮮やかな交通誘導をする82歳の警備員さん、90歳で誰にもまねのできない神業の滑車を作る職人さんが紹介されていました。

お2人とも介護とは縁がなさそうにお見受けしました。

生涯元気に過ごし「介護保険」のお世話にならないで過ごすためには、体を動かし仕事をすることがなによりなのかも、そんな思いを強くしました。

 

 

 

これもリスクマネジメント

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「あっ、イヤリングがない。」つい最近買ったばかりのブルーのトルコ石もどきのイヤリングを落としてしまいました。

私はしょっちゅうイヤリングを無くします。ない事に気づいた翌日は昨日の帰路を注意深く辿るのですが見つかったためしがありません。

こうなると、対策リスクマネジメントは、

・帰宅時はイヤリングを外す。

・また同じものが買えるような基準で選ぶ。

・高価なものは買わない。無くしても諦めのつく金額にとどめる。

思いつくのはこんなところです。

 

「この株を買いたいと思いましたが、100万円以上するので諦めました。」

「株価はせいぜい50万円位までのものと決めています。」昨日のお客様。

株価の高い値がさ株は個人では買いづらいものです。上がるときは当然収益も大きいのですが、逆に下がったときのマイナスも大きい。折角下がったので、ナンピン(株価が下落したときに買い増しすることで、平均取得単価を下げる効果がある。)を入れようとしても元々の株価が高いので、資金が追い着かず、余程余裕資金がなければ値がさ株には手を出しづらいものです。

株式投資は、下がっても諦めのつく程度、下がったときにまた買い増しが出来る銘柄で。あれれ、私のイヤリング選びの基準と同じかも?!

個人は、大型株・値がさ株も入った投資信託がいいようで。

 

 

 

“いけないこと”のイメージが

「投資」にはある種 “いけないことのイメージを持つ人も結構おります。

日頃“それは違います。投資とはみんなが助け合う社会貢献で、結果的には参加者全員が豊かになって行く仕組みなんです。”と、話しています。が、『プロ顔負け 自動売買を駆使』(2018年7月17日日経新聞)を見ると、株式投資は素人からするとやはり“してはいけないこと”のように見えてしまいます。進化したAIや証券会社の各種サービスで自動売買が簡単にできてしまう。こうなると株式投資は社会貢献の意味合いは薄れ、利益追求のみの手段「投資」ではなく、儲ける機会に投ずる「投機」勝ち負け、損得の世界。

別に否定はしませんが、傍から見るとやはり“いけないこと”のように見えてしまう・・・のが、問題なのでは。

NISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出年金)が始まったとはいえ、投資信託保有率は10%位、有価証券保有率は約25%。

因みに日本の投資信託保有率は、米国の70分の1だそう。「長期・分散・積立」はまだまだ道遠し。だからこそ「枯渇ない財布を持とう!」を語らねばと、妙にファイトが湧きます。

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